クオッカはピカチュウのモデルって本当？
そんな疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。
SNSやネット上では、まるで笑っているかのような表情が愛らしいクオッカと、世界中で愛されているピカチュウが「そっくり！」と話題になり、「クオッカはピカチュウのモデルでは？」という噂が広まっています。
結論から言うと、ピカチュウのモデルはクオッカではなく、リスです。
これは実際にピカチュウのデザインを担当したクリエイター本人の証言から明らかになっています。
電気をほっぺにためる設定や、俊敏で小さな体といった特徴は、リスの生態をイメージして作られたとのことです。
では、なぜ「クオッカはピカチュウのモデル」と言われるようになったのでしょうか？
それは、クオッカとピカチュウが持つ共通の魅力にあります。
丸いフォルム、大きな目、そしてなによりも、思わずこちらまで笑顔になってしまうような“表情”。
こうしたポイントが似ていることから、多くの人が「ピカチュウにそっくり！」と感じ、話題が広がったのです。
実際、クオッカは「世界一幸せそうな動物」とも呼ばれ、オーストラリアの限られた地域にしか生息していないとても珍しい動物。
日本では、埼玉県こども動物自然公園でしか会うことができません。
園では、クオッカがのびのび過ごせるような環境が整えられ、来園者はその愛らしい姿を間近で観察することができます。
「まるでピカチュウ！」と感じる方も少なくありません。
つまり、「クオッカはピカチュウのモデル」という噂は事実ではありませんが、そう言いたくなるほどに似ているのは確かです。
そして、どちらも見る人の心をふっとやわらげてくれるような不思議な魅力を持っています。
この記事では、そんな気になる話題「クオッカはピカチュウのモデル？」の真相をはじめ、クオッカの生態や会える場所、ピカチュウ誕生のエピソードまで、たっぷりご紹介します。
クオッカやピカチュウが気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
クオッカはピカチュウのモデル？
クオッカとピカチュウ、どちらも「見ているだけで癒される」と話題の存在です。
その愛らしい見た目や仕草が似ていることから、ネットでは「ピカチュウのモデルはクオッカ？」という声も。
ここでは、両者の共通点や実際のモデルについて、公式の情報とネットの噂の違いをわかりやすくご紹介します。
クオッカとピカチュウの共通点
クオッカとピカチュウが「そっくり！」と言われる理由は、どちらも丸っこい体つきに、大きな目、短めの手足、そしてまるで笑っているような表情にあります。
クオッカはオーストラリアに生息する有袋類で、カンガルーの仲間。
ロットネスト島を中心に見られ、人懐っこい性格から「世界一幸せそうな動物」として観光客にも人気です。
一方ピカチュウは、ポケットモンスターの代表的なキャラクターで、丸いフォルムやつぶらな瞳、かわいらしいしぐさが特徴。
老若男女問わず世界中で愛されており、グッズやアニメ、ゲームなど様々なメディアで活躍しています。
SNSでは、クオッカとピカチュウの写真が並べられ、「似てる！」と話題になることも少なくありません。
特に癒しを求める人の心を掴むビジュアルが共通しているため、両者の人気には共通点があると感じる人も多いようです。
ただし、クオッカは実在する動物で、ピカチュウは創作されたキャラクター。
その点はしっかり区別しておきましょう。
ピカチュウモデル説の真実
「ピカチュウのモデルはクオッカ？」という説、ネットでは見かけることがありますが、これは事実ではありません。
公式に公開されている情報や、デザイナーのインタビューによると、ピカチュウはリスやハムスターをベースにしてデザインされたキャラクターです。
ピカチュウのデザインには、電気タイプであることや進化することなど、ゲーム内での設定が大きく影響しています。
その中で、リスやハムスターのような小動物を参考にして、二頭身の丸みを帯びた体型や動きやすいしぐさ、感情表現が豊かに見えるデザインが生まれました。
また、名前の由来についても、特定の動物から直接取られたわけではなく、かわいらしく親しみやすい音の響きが重視されています。
クオッカに似ているという声が多くても、あくまで偶然の類似であって、公式にクオッカをモデルとしたという記録は一切ありません。
噂として広まっているこの説ですが、実際にはリスやハムスターの要素がベースになっているのが真相です。
ネットでの噂と公式情報の違い
SNSやまとめサイトでは、「クオッカがピカチュウのモデルだったんじゃない？」という話を目にすることがあります。
たしかに写真を見比べると、つぶらな瞳や丸い体型などが似ているように感じるかもしれません。
そのため、「これはモデルに違いない」と信じてしまう人も少なくないようです。
しかし、ピカチュウのデザインに関する公式情報を確認すると、リスやハムスターといった小動物をもとにしたことが明言されています。
クオッカがモデルだったという記述や発言は、公式には一切存在していません。
ネット上で広がった噂は、見た目の類似や話題性から自然に生まれたもので、事実とは異なるものです。
とはいえ、クオッカもピカチュウも「見ているだけで癒される存在」であることには違いありません。
そのため、両者に共通の魅力を感じる人が多いのも納得です。
ネット上の情報は便利ですが、すべてが正確とは限りません。
気になる情報があれば、公式サイトや信頼できる情報源をチェックする習慣をつけると安心です。
クオッカのしっぽの秘密
クオッカは「世界一幸せな動物」として知られるほど、愛らしい表情で人気の動物です。
そんなクオッカには、ちょっと意外なしっぽの特徴があるんです。
カンガルーやワラビーとは少し違うそのしっぽの秘密を知ることで、クオッカの魅力がさらに深まりますよ。
ここでは、しっぽの役割や見た目の特徴、他の有袋類との違いなどを詳しくご紹介します。
しっぽの特徴と役割
クオッカのしっぽは、カンガルーやワラビーの仲間の中でも特に短く、毛が少ないのが特徴です。
体長は約40〜50cmほどですが、しっぽを含めても全長が65〜80cmくらいなので、全体的にコンパクトな印象を与えます。
この短めのしっぽは、クオッカにとって大切なバランス調整のサポート役を果たしています。
岩場を登ったり、草むらを移動したりする際、クオッカはしっぽを使って体の安定をとっていると考えられています。
また、クオッカが寝るときにしっぽを後ろ足の間に挟み込んで丸くなる姿勢はとても特徴的です。
この姿勢には、天敵にしっぽをつかまれにくくするという役割があるとも言われています。
一部では「しっぽに脂肪をためているのでは？」という説もありますが、これは現在のところ、はっきりとした科学的根拠があるわけではありません。
それでも、実際に野生や飼育下で観察された行動を見ると、クオッカのしっぽが彼らの生活にしっかり役立っていることがうかがえます。
見た目の可愛さだけでなく、生きるための工夫が詰まっているのです。
ワラビー類との違い
クオッカはワラビーと同じカンガルー科に分類される動物ですが、そのしっぽの特徴には大きな違いがあります。
ワラビーのしっぽは長く、毛がふさふさしているものが多く、体のバランスを取ったり、地面に座るときに支えとして使ったりします。
ジャンプ力も高く、しっぽはその動きに欠かせないパーツです。
一方で、クオッカはそこまでダイナミックにジャンプすることは少なく、どちらかというとゆっくりと移動するタイプです。
そのため、しっぽの長さや形状もシンプルで、ジャンプ時の支えというよりは、バランスや防御の役割に特化していると考えられます。
見た目もややネズミやリスのように感じられるため、初めて見る人は「カンガルーの仲間だったの？」と驚くこともあるようです。
また、クオッカの生息地は主にオーストラリア南西部の限られた島や地域に集中しています。
狭い範囲で生活しているため、広い草原を高速で移動する必要がないことから、ワラビーほどの長いしっぽを必要としないというのも、違いの一因かもしれません。
このように、環境に適応して進化してきた結果、クオッカとワラビーではしっぽの使い方も見た目も大きく異なっているのです。
しっぽが短い理由とは
クオッカのしっぽが短いのには、いくつかの理由があると考えられています。
まず一つは、クオッカが暮らしている環境が限られているため。
例えばロットネスト島などの限られた地域では、広範囲を移動する必要がほとんどありません。
そのため、長くて重たいしっぽを持つより、短くて軽いしっぽの方が行動しやすいというメリットがあるのです。
また、しっぽが短いことで、体を小さく丸めるときに動きやすいという特徴もあります。
実際にクオッカは寝るときや休むとき、しっぽをくるんと足の間に入れて丸まる姿勢をとります。
これは、外敵から身を守るための自然なポーズとも言われています。
長いしっぽだと、このようにコンパクトに丸くなることが難しくなるかもしれません。
さらに、しっぽに脂肪をためているという説もありますが、こちらはまだ研究段階であり、はっきりとした根拠はありません。
とはいえ、野生動物は環境に合わせて体を進化させてきた背景があるため、クオッカの短いしっぽも、その生息環境や生活スタイルにぴったり合ったものだと考えられます。
クオッカのしっぽには、見た目のユニークさだけでなく、彼らが生きていくための知恵や工夫が詰まっています。
これを知ることで、クオッカの魅力をもっと深く楽しめますね。
クオッカは絶滅危惧種なの？
「世界一幸せそうな動物」として有名なクオッカですが、実はその愛らしい姿の裏で、さまざまなリスクにさらされています。
特に、限られた地域にしか生息していないため、環境の変化や人間の影響を強く受けやすいのが現状です。
ここでは、クオッカが直面しているリスクや、保護のために行われている活動、そしてロットネスト島の現状について詳しくご紹介します。
クオッカの絶滅リスク
クオッカは、オーストラリア南西部のロットネスト島やバルド島など、ごく限られた地域にだけ生息している有袋類です。
人懐っこく、笑っているように見える表情から観光客にも人気がありますが、その数は徐々に減ってきています。
その背景には、いくつかの大きな要因があります。
まず、生息地の減少が挙げられます。
かつてはオーストラリア本土でも広く見られたクオッカですが、都市開発や農地の拡大により、自然な暮らしができる環境が狭まってきました。
さらに、人が持ち込んだネコやキツネなどの外来種が、クオッカの天敵として大きな脅威になっています。
加えて、干ばつや山火事などの自然災害も、食料や住処の確保を難しくする要因です。
これらのリスクが重なり、クオッカは絶滅危惧種として分類されています。
オーストラリアの政府や保護団体は、クオッカの生息数を守るために、さまざまな保護活動を展開しています。
オーストラリアでの保護活動
クオッカを守るため、オーストラリアでは法的な枠組みや自然保護計画に基づいた保護活動が行われています。
特に西オーストラリア州では、生息地を保護するための保全区域の設置や、外来種のコントロール、自然植生の回復などが重点的に進められています。
また、観光客がクオッカに悪影響を与えないよう、接し方に関するルールの周知も強化されています。
餌を与えたり触ったりすることは禁止されており、島内ではクオッカと適切な距離感を保つよう呼びかけがなされています。
保護活動には、行政だけでなく地域の人々やボランティアも積極的に参加しています。
市民による観察データの提供や、教育イベントを通じた啓発活動など、多方面からのアプローチでクオッカの未来を支えています。
こうした取り組みによって、クオッカの暮らしを守る基盤が少しずつ整えられてきました。
今後も、持続可能な観光と自然保護のバランスを保ちつつ、長期的な視点で保護が進められていくことが重要です。
ロットネスト島の現状
クオッカといえば、やはりロットネスト島が有名です。
島には多くのクオッカが暮らしており、「クオッカ・セルフィー」などがSNSで話題になるほど観光の目玉となっています。
一方で、観光による影響も見逃せません。
ロットネスト島では、クオッカが安心して過ごせる環境を保つために、いくつかのルールが設けられています。
クオッカに触れたり、人間の食べ物を与えたりすることは厳しく禁止されています。
これは、生態系のバランスを守るうえでとても重要な取り組みです。
また、外来種の侵入を防ぐための監視体制や、定期的な環境チェックも行われており、島全体が自然保護のモデルケースとなっています。
こうした管理のおかげで、現在のところロットネスト島ではクオッカの生息数は安定しているとされています。
とはいえ、島外から運ばれる病気や、新たな外来生物のリスクは常に存在しています。
今後も油断せず、観光と保護を両立させるための工夫が求められています。
ロットネスト島の取り組みは、他地域における自然保護のヒントとしても注目されています。
クオッカは日本だとどこにいる？
「世界一幸せな動物」と呼ばれるクオッカ。
あの愛らしい笑顔に癒されたいと思う方も多いのではないでしょうか。
実は、日本でもその姿を見られる場所があるんです。
ここでは、クオッカに会える国内唯一のスポットや展示の工夫、見学時のポイントまで詳しくご紹介します。
日本国内でクオッカが見られる場所
現在、日本でクオッカに会えるのは埼玉県東松山市にある「埼玉県こども動物自然公園」だけです。
この動物園は日本で唯一クオッカを飼育・公開している施設として注目を集めており、動物好きや家族連れに大人気。
オーストラリアに行かなくても、ここでそのかわいらしい姿を見ることができます。
クオッカは本来、オーストラリア南西部のロットネスト島など限られた地域に生息しています。
そのため、日本でクオッカが見られる機会は非常に貴重です。
動物園ではオーストラリアの自然環境を再現した展示エリアがあり、コアラやオオカンガルーなどと一緒にクオッカも紹介されています。
その特徴的な“笑顔”のような表情が魅力で、「写真映えする動物」としてSNSでも話題になることも。
園の公式サイトやYouTubeチャンネルではクオッカの動画も公開されており、遠方に住んでいる方や外出が難しい方でも楽しめる工夫がされています。
動物園での展示と特徴
埼玉県こども動物自然公園では、2025年3月にクオッカ専用の新しい屋内展示室がオープンしました。
この展示室はクオッカが自然体で過ごせるように、明るさを抑えた落ち着いた空間になっています。
クオッカは夜行性のため、日中も過ごしやすいように照明が調整されているのが特徴です。
屋内展示は開園中であればいつでも見学可能で、閉園15分前までクオッカの姿を楽しめます。
さらに、屋外にも「クオッカアイランド」という展示エリアがあり、より自然に近い様子を観察することができます。
こちらの屋外展示は平日午後1時30分〜3時30分、土日祝日は午前10時〜午後1時と公開時間が決まっているため、時間を確認してからの訪問がおすすめです。
展示されるクオッカは健康管理をしながら複数のグループに分かれており、その日の状況によって展示される個体が変わることもあります。
また、天候によっては屋外展示が中止されることもあるため、公式サイトの情報を事前にチェックしておくと安心です。
園内にはクオッカの特徴や生態について紹介するパネルや動画解説も設置されていて、楽しみながら学ぶことができる工夫も。
カンガルーの仲間であるクオッカは、丸い体つきと短いしっぽが特徴的。
いつもニコッと笑っているように見える表情が、訪れた人たちの心をつかんでいます。
飼育環境と見学のポイント
クオッカが快適に過ごせるように、埼玉県こども動物自然公園では飼育環境にもさまざまな工夫がされています。
屋内展示では、室温や湿度がしっかり管理されており、クオッカが落ち着いて過ごせるように配慮されています。
照明も控えめに設定されており、夜行性のクオッカが活動しやすい環境が整っています。
屋内ではガラス越しにクオッカをじっくり観察でき、寝ている姿やリラックスした様子など、さまざまな表情が楽しめます。
一方、屋外展示では自然光の下で草を食べたり元気に動き回ったりする様子が見られ、クオッカ本来の行動を間近で感じることができます。
見学の際には、クオッカを驚かせないように静かに観察するのがポイントです。
かわいさのあまり大声を出してしまいがちですが、クオッカは繊細な動物なので、落ち着いて接することが大切です。
また、動物園ではクオッカに触れたり、食べ物を与えたりする行為は禁止されています。
これは動物の健康や安全を守るための重要なルールです。
さらに、クオッカの体調や天候によって展示が中止されることもあるため、来園前には公式サイトやSNSで最新情報を確認しておくのがおすすめです。
事前にチェックしておけば、当日のスケジュールもスムーズに立てられます。
安全で快適な見学のために、ルールを守って楽しみましょう。
クオッカは埼玉になぜいるの？
クオッカといえば、オーストラリア南西部のロットネスト島で暮らす、笑っているような表情が可愛らしい動物として知られています。
そんなクオッカが、日本の埼玉で見られるって知っていましたか？
実は、埼玉県東松山市にある「埼玉県こども動物自然公園」では、日本で唯一クオッカを飼育しているんです。
ここでは、その背景や理由、動物園の役割について詳しくご紹介していきます。
埼玉での飼育開始の経緯
埼玉県こども動物自然公園でクオッカの飼育が始まったのは、2020年に迎えた開園40周年を記念した特別プロジェクトがきっかけでした。
この節目の年に、オーストラリアの「フェザーデール野生生物園」からクオッカ4頭（オス2頭、メス2頭）が贈られたことにより、日本で初めてクオッカが展示されることになったのです。
このプロジェクトが実現した背景には、同園が長年コアラやカンガルーなどのオーストラリアの動物を飼育してきた実績と、現地との信頼関係がありました。
クオッカはデリケートな性質を持つため、移動や新しい環境への適応には細やかな配慮が必要です。
動物園では、輸送手続きの準備から飼育環境の整備まで慎重に対応。
実際に来園者に公開されるまでには、クオッカが安心して過ごせるように時間をかけて準備が行われました。
その結果、今ではクオッカはすっかり園の人気者。
訪れる人たちに笑顔を届けながら、落ち着いた環境で暮らしています。
日本でクオッカを飼育する理由
日本でクオッカを飼育している理由は、「希少動物の保全」と「教育・啓発」の2つが大きな目的です。
クオッカは自然界では限られた場所にしか生息しておらず、環境の変化や外敵によって生息数が減少しているとされています。
そのため、動物園での飼育は種の保存に貢献する大切な取り組みと位置づけられています。
また、クオッカの愛らしい見た目や人なつっこい性格は、多くの人にとって興味を持つきっかけになります。
「世界一幸せそうな動物」とも呼ばれるクオッカを間近で見ることで、動物や自然環境に関心を持つ人が増えることが期待されています。
特に子どもたちにとっては、生きた教材として貴重な存在となっており、命の大切さや自然への理解を深める機会にもつながっています。
さらに、クオッカの飼育は国際的な協力の証でもあります。
オーストラリアと日本の動物園同士の交流を通じて、現地での保護活動を応援する取り組みも行われています。
ロットネスト島と中継でつながるオンラインイベントや、参加費を現地保護団体に寄付する活動なども実施。
こうした国を超えた連携によって、保全意識の広がりが生まれているのです。
動物園の役割と保全活動
埼玉県こども動物自然公園では、クオッカの飼育を通じて「保全・教育・研究」の3つの大きな役割を担っています。
まず、保全面では、クオッカのような絶滅危惧種の命をつなぐため、飼育や繁殖に力を入れています。
実際に繁殖も順調で、園内には元気な子どもクオッカの姿も見られるようになりました。
教育の面では、展示の工夫やイベントを通じて、来園者にクオッカの生態や自然環境について楽しく学べる機会を提供しています。
園内には分かりやすい解説パネルや動画が用意されており、子どもから大人まで幅広い世代に向けた情報発信が行われています。
自然や動物に対する興味を育てる場としても、動物園は大きな役割を果たしています。
そして研究面では、飼育下での健康管理や行動観察などを通じて得られたデータを活用し、より良い飼育方法や保全対策の確立に取り組んでいます。
こうした取り組みが、世界中の動物園や保護団体との連携にも役立っています。
また、園ではロットネスト島のクオッカ保護活動にも積極的に協力しており、現地と連携したプロジェクトや支援イベントを開催。
単なる展示にとどまらず、「未来につなぐ保全の拠点」としての存在感を強めています。
来園者がクオッカに出会うことで、自然保護への小さな第一歩を踏み出すきっかけになることを目指しているのです。
クオッカは埼玉に何匹いる？
「世界一幸せな動物」として知られるクオッカ。
日本で唯一、埼玉県こども動物自然公園で会えるとあって、注目を集めています。
ここでは、実際にクオッカが何匹いるのか、また日本での飼育状況やその管理がどれほど大切かについて、わかりやすくお伝えします。
埼玉県こども動物自然公園の個体数
埼玉県こども動物自然公園では、2020年にオーストラリアからやってきたクオッカたちをきっかけに、繁殖にも力を入れています。
その結果、2025年3月時点で園内には9頭のクオッカが元気に暮らしています。
この情報は公式発表や報道で確認されており、現在の最新データとして信頼できるものです。
以前の資料では「7頭」とされていましたが、それは過去の数字。
繁殖の成功により頭数が増え、より多くの来園者がクオッカの姿を楽しめるようになりました。
動物園では、クオッカが落ち着いて過ごせるよう、屋内外に展示スペースを整えています。
とくに夜行性の習性に配慮した屋内展示室は、明るさが工夫されていて、日中でも活発な様子を見ることができます。
今後も、適切な飼育管理が続けば、さらにクオッカの家族が増える可能性も。
園の取り組みに期待が高まります。
日本国内でのクオッカ飼育状況
現在、日本でクオッカに出会えるのは埼玉県こども動物自然公園だけです。
他の動物園では飼育されておらず、ここが国内唯一の場所となっています。
これは、オーストラリアの希少動物であるクオッカを飼育・展示するには、さまざまな条件が必要だからです。
オーストラリア政府や現地の動物園との信頼関係、輸出入の際の厳しい審査、そしてクオッカに合った飼育施設の準備などが求められます。
埼玉県こども動物自然公園は、これまでにコアラやカンガルーなどの飼育経験があることや、飼育環境の質の高さから、クオッカの受け入れが実現しました。
また、クオッカの飼育は展示だけでなく、種の保存や教育、研究という面でも重要な役割を果たしています。
来園者にとっては、クオッカのかわいらしい姿を楽しみながら、自然や動物たちへの理解を深められる貴重な場所となっています。
個体数管理の重要性
クオッカは野生の個体数が少なく、絶滅のおそれがある動物として知られています。
そのため、動物園での個体数管理はとても大切な取り組みです。
埼玉県こども動物自然公園では、クオッカの健康状態をしっかり観察し、無理のない範囲で繁殖を進めています。
ただ単に数を増やすのではなく、遺伝的な多様性を守ることや、健康リスクを減らすための環境づくりも欠かせません。
園では、クオッカ一頭一頭の情報を丁寧に記録し、他の施設や研究機関とも連携しながら管理を行っています。
こうした地道な取り組みが、種の保存や未来の自然保護につながっています。
また、来園者がその背景を知ることで、「動物を守ること」や「自然との共生の大切さ」に気づくきっかけにもなります。
クオッカの笑顔の裏には、動物園スタッフの努力と、命をつなぐ大きな想いが込められているのです。
埼玉県こども動物自然公園へのアクセス
埼玉県こども動物自然公園は、動物とふれあいながら自然を満喫できる人気のスポットです。
家族連れやカップル、おひとりさまでも気軽に楽しめるこの動物園は、アクセスも比較的スムーズ。
車でも電車でも行けるので、ちょっとしたお出かけにぴったりです。
ここでは、公園の場所や行き方、電車やバスでのアクセス方法、駐車場の情報まで詳しくご紹介します。
公園の場所と行き方
埼玉県こども動物自然公園は、東松山市岩殿（いわどの）554番地にあります。
最寄り駅は東武東上線の高坂駅で、そこからバスや徒歩でアクセスが可能です。
車で行く場合は、関越自動車道の鶴ヶ島インターまたは東松山インターからアクセスできます。
鶴ヶ島インターからは坂戸方面へ向かい、国道407号線を東松山方面に進んで「宮鼻」交差点を左折、そのまま直進して約3kmです。
一方、東松山インターを使う場合は「インター前」交差点を右折し、「米山大橋（北）」交差点を右折、さらに「西本宿」交差点を右折して直進1kmで到着します。
案内看板も多く設置されているので、初めての方でも比較的わかりやすく到着できます。
自然に囲まれた広い園内には、ゆったりと動物たちが暮らしており、季節ごとに違った景色も楽しめます。
ドライブがてら訪れるのにもぴったりの場所です。
公共交通機関でのアクセス方法
電車とバスを使って行く場合、まずは東武東上線の「高坂駅」を目指しましょう。
池袋駅から急行や準急を利用すると、およそ50分ほどで高坂駅に到着します。
高坂駅の西口からは、川越観光バスの「鳩山ニュータウン」行きに乗車し、「こども動物自然公園」バス停で下車すると、バス停の目の前が公園の入り口です。
バスの所要時間は約5分で、運行本数も比較的多いためアクセスしやすいのが特徴です。
徒歩でもアクセス可能で、高坂駅から公園までは約30分ほどかかります。
途中には案内板も設置されているので、道に迷う心配は少なめですが、夏場やお子さん連れでの徒歩移動は少し大変かもしれません。
そのため、小さなお子さんやベビーカーを利用しているご家族は、バスを利用すると安心です。
公園の公式サイトには、最新のアクセス情報やバスの時刻表なども掲載されているので、出かける前にチェックしておくとスムーズに行動できます。
駐車場や周辺情報
埼玉県こども動物自然公園には、2か所の駐車場（正面駐車場と東駐車場）があり、普通車は1台600円で利用できます。
大型車・中型車は1台2000円で、障がい者手帳などをお持ちの方には減免制度もあります。
駐車場の収容台数も多く、週末や連休でも比較的スムーズに駐車できます。
周辺にはちょっとした観光スポットも点在しています。
春になるとツツジが美しく咲く「物見山」までは徒歩で約13分。
歴史ある「岩殿観音 正法寺」も徒歩約14分、平和の大切さを学べる「埼玉ピースミュージアム（埼玉県平和資料館）」へは徒歩約10分で行けます。
動物園とあわせて、プチ観光気分も味わえますよ。
園内はバリアフリー対応も進んでおり、車椅子用のトイレやスロープも設置されています。
また、レストランや売店もあるため、食事や休憩にも困りません。
園内はとても広く、見どころも多いため、2〜3時間は滞在時間を見ておくと余裕を持って楽しめます。
ファミリーはもちろん、カップルや友人同士のお出かけにもぴったりのスポットです。
クオッカはピカチュウのモデルなのかに関するまとめ
「クオッカってピカチュウのモデルなの？」という話を耳にしたことがある方も多いかもしれません。
SNSなどで話題になることもありますが、結論から言うと、クオッカはピカチュウのモデルではありません。
ピカチュウをデザインした方の話によれば、モデルとなったのは「リス」。
電気をためるほっぺや、小さな体でちょこちょこ動く姿など、確かにリスっぽい要素がいっぱい詰まっています。
「ピカ」は電気の光をイメージ、「チュウ」はねずみの鳴き声を意識した音の響きから名付けられたそうです。
とはいえ、クオッカとピカチュウの共通点もたくさんあります。
丸みを帯びた体、大きな瞳、笑っているような表情など、見た目のかわいらしさはそっくり。
そのため、「ピカチュウに似てる！」と感じる人が多いのも納得ですよね。
クオッカは「世界一しあわせそうな動物」とも呼ばれ、オーストラリアの限られた地域にしかいない珍しい動物です。
日本では、埼玉県こども動物自然公園でしか会うことができません。
園内ではクオッカがのんびり過ごせるよう環境が整えられ、屋内外の展示でその姿を見ることができます。
つぶらな瞳と無邪気な仕草に、思わず笑顔になってしまうかもしれません。
まとめると、クオッカがピカチュウのモデルというのは誤解ですが、どちらも見た人の心をなごませる、魅力たっぷりの存在です。
写真や動画で見るだけでなく、実際に動物園でクオッカに会って、その可愛さを体感してみてはいかがでしょうか。
埼玉県こども動物自然公園で、ピカチュウにそっくり（？）なクオッカに会いに行ってみてくださいね。
自然や動物の素晴らしさに触れる、すてきな時間になるはずです。
